イエプコ処理

特殊ブラスト処理で金属表面を緻密化・平滑化

機械加工により加工物表面に発生する表面欠陥を除去し表面組織の緻密化・平滑化を行います。

イエプコ処理

  • ピーニング工程
離型性の改善・摩擦の軽減・バリの除去

イエプコ処理とはスイスIEPCO社製の特殊ブラスト処理です。機械加工により加工物表面に発生する表面欠陥を除去し表面組織の緻密化・平滑化を行います。
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トリボフィニッシュ効果とは

異物の付着を防ぎ、滑り性を付加させて、離型性を向上させると共に、デポジットの付着防止によるメンテナンス時間を低減させる効果です。当社はトリボフィニッシュ用エージェント(特殊な粉粒体)でイエプコ処理を行っています。

処理工程

放電加工後の表面

放電加工後の表面

放電加工面には、白層と呼ばれる変質層やマイクロクラック、マイクロポロシティ等の欠陥が、研削・切削加工面には、バリ・カエリ・酸化物等の変質物があります。

クリーニング工程

クリーニング工程

とがった粒を吹き付け、放電白層などの変質層や、バリ・カエリ・酸化物を除去します。

ピーニング工程

ピーニング工程

丸い粒を吹き付けマイクロクラックやマイクロポロシティをふさぐと共に、表面の緻密化・平滑化を行います。

イエプコ処理の事例

切削加工の場合

切削加工面のカエリ、バリを取り、微小なクラックを埋めて、加工面を平滑化

(ただし、加工目が粗く、深い谷や段差がある場合は、段差や形状は残ります)

放電加工の場合

白層と呼ばれる加工変質層を除去し、表面組織を緻密化・平滑化

(手作業では磨きにくいポケットのコーナーR部なども、簡単に処理でき、磨き時間を削減します)

離型性の比較

鏡面とイエプコ処理面との引き剥がし力の比較
各種表面処理における離型性の比較

#2000のダイヤモンドペーストで鏡面に仕上げたビンにメッキ、コーティング、イエプコ処理を別々に施し、引抜力と面粗さを測定した結果、面粗さはイエプコ処理が最も粗くなりましたが、引抜力はイエプコ処理が最も低く離型性が向上することが確認され、鏡面に仕上げるよりも表面欠陥を取り除き、滑り性を持たせることが離型性に重要だということがわかります。

PS樹脂とPET樹脂に対する突き出し力の比較

応用事例

表面不純物の除去 放電加工表面の白層除去、放電電極のバリ除去、研削加工のトレース内のカエリ除去、金型のデポジット除去
表面状態の改良 マイクロクラックの閉塞、マイクロポロシティの閉塞、金属表面の緻密化
加工ツールの破損防止 エンドミル、ドリル、カッター類の刃部のカエリ除去及び破損防止、コーティングツールの表面改良
金型の品質向上 ゴム・プラスチック金型の離型性、流動性向上、多数ケ取りゲートバランス向上、冷間鍛造用パンチ、ダイの破損防止
精密部品の微細バリ除去 時計用ギヤ、放電電極
摺動抵抗の軽減 金型スライド・エジェクターピンのカジリ防止
その他 焼き入れ後の酸化被膜の除去、成形機スクリューのクリーニング

お客様の声

プラ型で、成形品が固定側に残る不良が発生したがイエプコ処理で、ミガキ加工より短時間で表面改良ができ、トラブルも解消できました。

熱硬化性金型でメッキが剥がれ、離型不良が発生したがイエプコ処理後にメッキすることでメッキ剥離がなくなり、金型のメンテナンス時間を1/10以下に削減できました。

ゴム金型で、異形状品の離型不良が発生したが不良率が1/4に激減し、金型汚れも除去できました。

よくあるご質問

ご質問で多い内容等をQ&A形式で掲載しています。その他お気軽にお問い合せ下さい。

イエプコ処理とは何でしょうか?
イエプコ処理とは、スイスIEPCO社製の特殊ブラスト処理です。
機械加工により加工物表面に発生する表面欠陥を除去し、表面組織の精密化・平滑化を行います。
どのような用途に使用すれば良いでしょうか?
主にゴム・プラスチック成形金型の離型性の改善やメッキ、コーティング前の下地処理等で、ご利用いただくことができます。
カドダレはないでしょうか?
通常は0.01mm~0.02mmのカドダレが発生しますが、形状毎に処理条件を調整することで、カドダレを0.005mm程度に抑えることができます。また、予めカドダレ代を見込んで増肉しておき、イエプコ処理後に追加工をすることで、カドダレを最小にすることができます。
サンドブラストとの違いは何でしょうか?
イエプコ処理とは、約1気圧のクリーニングとピーニングのふたつの工程からなり、カドダレは0.01mm~0.02mmと少なく、離型性の改善に効果があります。
サンドブラスト処理とは、約5~7気圧でピーニング加工を行いますので、イエプコ処理に比べ、カドダレが大きくなります。
最大ワークサイズはどの程度でしょうか?
通常300mm×450mm位まで可能です。
通常のワークサイズ以上の長尺物についても検討致しますので、お問合せください。
WPC処理との違いは何でしょうか?
イエプコ処理とは、10~20µmの角のあるランダム形状のエージェント(粒子)により、加工物表面に発生する表面欠陥(白層)を除去し、球形の20~30µm粒子を吹付け表面組織の緻密化・平滑化を行う表面処理です。汚れ付着防止、表面清浄化、ゴム・プラスチック成形金型での離型性改善に効果があります。WPC処理とは、20~40µmの粒子をワークにブラスト処理し、ワークの表面が急熱・急冷を繰り返されることにより表面を硬化させる処理です。イエプコ処理は、WPC処理に比べ微細な粒子を用いることで、表面状態をより緻密化でき、カドダレも0.005mm程度に抑えることができます。

お問い合わせ

株式会社新日本テック
〒538-0035 
大阪市鶴見区浜2丁目2番81号
アクセスマップ
06-6911-1183
受付時間:8:30~17:00
(日・祝・休日の土曜日を除く)

営業課 和泉大輝、小山田まで
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