遮熱ハット(特許取得)

成形機ノズルと金型を断熱!

遮熱ハットは、成形機ノズルと金型を断熱し、
樹脂成形の課題を解決します。

1.樹脂成形の糸引きとは?

糸引きとは、樹脂の射出成形時に、固化しきらない樹脂が製品取り出し時に糸状のバリとなるトラブルです。

樹脂成形の糸引き①
樹脂成形の糸引き②

2.遮熱ハットとは?

2-1.構造

遮熱ハットは、射出成形機のノズルと金型を断熱する治具。

構造
遮熱ハットの断面図、表面/裏面

2-2.断熱効果

遮熱ハット表裏の温度状況
遮熱ハット使用時の断面図

3.遮熱ハットの効果

3-1.【効果①】糸引きを大幅に削減

ヒータ設定温度と糸引きの発生状況ヒータ設定温度と糸引きの発生状況

3-2.【効果②】不適合廃棄品を大幅に削減

事 例

製品A(Φ17.5mm×t 6mm、PP)

年間廃棄数
150万個→ほぼ0

製品B(47mm×4mm×1mm、PP)

年間廃棄数
100万個→ほぼ0

製品C(Φ17.6mm×t 5mm、PBT)

年間廃棄数
100万個→ほぼ0
不適合廃棄品

3-3.【効果③】成形条件の設定幅が広がる

ヒータ設定温度とトラブル等の発生状況
成形品

成形品

3-4.【効果④】省エネ効果

ヒーターの消費電力

(41.35Wh−39.16Wh)×約25円(関西電力 従量電灯A1kWh単価)
×7(H/日)×220(日/年)
1台あたり年間電気代 ¥84,315削減

遮熱ハット使用時の断面図

ノズルの熱が金型にとられにくい。
そのため、ノズルのヒーター設定温度を下げることができ、省エネになる。

3-5.お客様の声

樹脂 顧客ヒアリング内容
46ナイロン 糸引きを防止するため、成形毎にノズルを後方に下げていた。
遮熱ハットを使用し、ノズルを金型に密着させたまま連続成形することが可能になった。大手電機メーカ。累計購入数91個。
6ナイロン 糸引きを防止するために、ノズルの設定温度を仕方なく下げていた。
遮熱ハットを使用すると、ノズルの熱が金型にとられないので、設定温度を所定の温度まで上げることができた。
その結果、樹脂の充填不足(ショート)の恐れがなくなり、成形品質が安定した
POM 同上
66ナイロン ノズルの設定温度を下げることができた。
それにより、省エネになり、成形品質も安定した
ABS 成形ピーク圧が0~20MPa下がった。
ノズルの熱が金型にとられなくなり、樹脂の流動性がよくなった。
その結果、良品を生産できる成形条件の幅が広がった
AS ノズル温度を下げることができたので、樹脂の変色をおさえることができた
PP スプルーの先端に常に糸引きが発生していた。
遮熱ハットを使用すると糸引きがなくなり、不適合の発生が大幅に減少した。大手成形メーカ。累計購入数186個。
従来、糸引きを防止するため、金型を十分に冷却してから開く必要があり、成形時間を短縮することができなかった。
遮熱ハットを使用すると、糸引きをおさえることができ、成形時間を短縮することができた

4.適する樹脂材料

ナイロン系をはじめ、多種類の樹脂に適用可能。
樹脂の仕様や等級により、効果は異なります。

  • 6ナイロン
  • 46ナイロン
  • 66ナイロン
  • ABS
  • AS
  • PBT
  • PC
  • PFA(フッ素樹脂)
  • PMMA
  • POM
  • PP
  • セラミックコンパウンド

など

5.遮熱ハットの使用場面

  • ①熱可塑性樹脂の射出成形
  • ②高品質が求められる小物樹脂製品

    (製品の例)

    • ・乾電池のガスケット、絶縁部品
    • ・樹脂レンズ
    • ・電子部品(コネクタ、スイッチなど)
    • ・時計用の樹脂歯車
  • ③コールドランナー金型

6.成形機ノズル半径19mm用の遮熱ハット(特注品)

成形機ノズル半径10mm用の遮熱ハット(標準品)に加え、成形機ノズル半径19mm用の遮熱ハット(特注品)があります。

SR10(標準品)

SR10(標準品)

SR19(特注品)

SR19(特注品)

受賞歴

  • 2021年 令和3年度近畿地方発明奨励賞受賞
  • 2017年 関西ものづくり新撰2017に選定
  • 2016年 おおさかエコテック「ゴールドエコテック」に選出
  • 2016年 プラスチック成形加工学会技術進歩賞受賞
  • 2015年 “超”モノづくり部品大賞奨励賞受賞

メディア掲載

  • 2021.02.15 株式会社ミスミ様の公式YouTubeチャンネルに動画が公開されました。
  • 2017.06.15 「Plastics Science」誌(2017年6月号)に掲載されました。
  • 2016.10.20 「プラスチックスエージ 11月号」に掲載されました。
  • 2015.09.15 「型技術」2015 VOL.30 NO.9に掲載されました。
  • 2015.07.09 「金型 KANAGATA」NO.161に掲載されました。
  • 2015.04.10 「月刊生産財マーケティング4月号」に掲載されました。
  • 2014.12.10 日本プラスチック工業連盟誌「プラスチックス第12号」に掲載されました。
  • 2014.07.12 7月11日発刊の日刊工業新聞に掲載されました。

お問い合わせ

株式会社新日本テック
〒538-0035 
大阪市鶴見区浜2丁目2番81号
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06-6911-1183
受付時間:8:30~17:00
(日・祝・休日の土曜日を除く)

営業課 和泉大輝、小山田まで
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